かわいいにゃんこ。ペットショップでの出会いと別れ。どうか幸せに。

私は大の猫好きです。ですが、マンション暮らしということもあり、未だ飼うには至っていません。そんな私が猛烈な猫欲が抑えられないときに行くのがペットショップです。猫カフェはお金がかかるし、野良猫は病気を持っているかもしれない。だから実際に触れることはできなくても私にとってペットショップはぴったりの場所なんです。
そうやってペットショップに通っているとやはりいつも同じ猫たちが出迎えてくれます。みんなかわいい子たちばかりなのですが、その中の一匹、アメリカンショートヘアのくせに少しタレ目な彼女に恋をしてしまったのです。
私が彼女のゲージの前にいくと彼女はとてもそっけない態度をとります。ですが、ゲージから離れようとすると急に構って欲しそうに愛想をふりまくのです。私はこの見え透いたツンデレにハートを鷲掴みされてしまいました。
それからというもの彼女目当てでペットショップへ顔を出し、彼女の顔を見るのが生活習慣の一部になっていきました。
そんなある日、いつものようにペットショップへ行くと店員さんの様子がおかしいのです。すると店員さんは申し訳なさそうに「あのこ、飼い主が決まったんです」とひとこと。わたしはショックのあまり声を発することが出来ませんでした。
その日はトボトボと帰り、自宅で彼女との思い出を振り返っていました。機嫌が悪かった日、最初から愛想が良かった日、体調くずして裏で休憩していた日、いろいろな想いがわたしの中を廻りました。
そして、苦しみながらも絞り出した答えは「彼女の幸せの門出を喜べなくて何が愛猫家だ」というものでした。
もう会えなくても、彼女が幸せになるのならこれ以上の幸せはないじゃないか。そうやって心の隙間にそっと絆創膏を貼ること、これで七匹目です。